ワシントンDC――6月13日、アメリカ合衆国下院で全会一致で前例のない決議案が採択された。その決議案は、中国での法輪功学習者及び他の良心の囚人からの臓器収奪を非難している。343号下院決議案(決議案本文)は、185名の民主党及び共和党議員から共同発議された。本決議案は何よりも、次のことを要求している。中国政府は即時に臓器収奪をやめ、法輪功への迫害を停止し、そしてアメリカ合衆国国務省の毎年の人権報告書にその詳細を盛り込むことを要請している。
2015年6月に343号議案を導入した、フロリダ州選出の共和党イリーナ・ロス‐レーチネン議員は、次のように語った。「中国は法輪功及び他の良心の囚人に対して人道を踏みにじり、最も残虐な行為を長期に渡って止めること無く、その政権が行う残虐かつ非人道的な犯行は、良心の囚人を処刑し、移植のための臓器を収奪することです。それに対して、我々は全面的に反対し、その犯行を無条件に終結させなければなりません」
ニューヨーク選出の民主党エリオット・エンゲル議員は、その決議案は「非常に重要な法案」だとして、その決議案への支持を表明した。氏は次のように指摘した。「中国刑務所当局が、囚人の宗教信仰を理由として被害者の臓器を暴利を貪るために売買することに対して、その決議案の主張の意義は実に重大です。私はこれ以上悪辣なことがあるとは信じられません」
ニュージャージ州選出の共和党クリス・スミス議員は、臓器収奪の行為は「おそらく21世紀の最も深刻な犯罪」だと指摘、そして独立調査で推定された「4万5千人から6万5千人におよぶ法輪功学習者が臓器収奪目的で殺害された」という結論を引用した。
343号下院決議案は、「持続する中華人民共和国で本人の意思に反する組織的かつ国家関与の良心の囚人からの臓器収奪に関する信憑性のある報告」への米国下院の関心を表した。それらの良心の囚人は、大量の法輪功学習者、そして他の宗教及び少数民族のグループも含めている。
「宗教犯或いは政治犯を臓器移植で暴利を貪るために、彼らを殺害することは、生命の基本の権利を侵害するとんでもないもので、それは許されない」とその決議案は主張している。
その決議案は次のように呼びかけている。
●中国での国家関与の臓器収奪を糾弾する
●良心の囚人からの臓器収奪を即時にやめるよう、共産党及び中国政府に呼びかける
●あらゆる法輪功学習者及び他の良心の囚人を含めて、法輪功への迫害を即時に停止し釈放するよう求める
●中国での非倫理的な臓器移植を注目するよう、米国の医学界に促す
●透明で信憑性のある独立の調査を許すよう、中国に呼びかける
●本人の意思に反する組織的かつ国家関与の良心の囚人からの臓器収奪の詳細を毎年の人権報告書に盛り込むよう、アメリカ合衆国国務省に呼びかける
●中国及び他の強制臓器移植を実行する国への渡航ビザを制限する現存の法律実施状況を毎年国会に報告するよう、アメリカ合衆国国務省に呼びかける
343号下院決議案は、米国国会で1999年から中国共産党の法輪功精神団体への迫害を非難するために採択された5番目の法案である。しかし、本決議案は初めて明確に臓器収奪に焦点を当てたものである。その決議案は、2013年に欧州議会、イスラエル、台湾及び他のところで同じような決議案が採択された後のことである。それらの決議案は、患者たちが中国への臓器移植ツアーを止めるためのものである。
法輪大法情報センターの広報担当者である張而平氏は、次のように指摘した。「その決議案は、我々世代で最も恐ろしい人権犯罪を終結させるグローバル運動の中のもう一つの重大な一歩です。その人権犯罪は、中国での無実な良心の囚人への国家関与の臓器収奪です。その被害者はほとんど法輪功学習者です。米国及びその市民は、共産党の人道に対する犯罪に加担しないことを確保するために、我々はその決議案及び呼びかけを心に刻んで行動に移すよう、オバマ当局、そして次の米国大統領に促します」
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